有道会に対する公開質問状 投稿者:曹洞宗オンブズマン 投稿日:2008/07/25(Fri) 16:12 No.184
我々は、有道会改革を御旗に掲げる「一揆会」内部の有志による監査組織である。 我々は一般会員の僧侶のみならず、弁護士や公認会計士らを委託会員として招聘し、今後の有道会改革を末永く見守るつもりでいる。 改革派有道会議員諸氏、守旧派の圧力に負けずにともに頑張っていこうではないか。 正義は必ずや歴史が評価してくれるはずである。 さて今回は、先日の同志の質問にお答えいただいた内容(7月17日の有道会広報回答)について、改めて公開質問状を掲載申し上げる。 @公開質問状 其の一 まず、7月17日の回答の中に >有道会会計はすでに公開し、今年は恩金の収入も予定いたしています。 とあるが、一体どこに有道会会計が公開されているのか? 先日送られてきた有道会会報誌に収支決算の合計額のみ掲載されていたが、まさかそれをもって公開ということではあるまい。 それではあまりにも一般会員をバカにしている。 総会に出席できない会員にも分かるように、まずは収支の使途詳細を含めた決算書が公開されて然るべきではないか。 そこで提案だが、せっかくこの様なホームページがあるのだから、まずはここに使途の詳細を含めた収支決算書を公開してはどうか。 会報とホームページといった会員共有の情報伝達ツールにその詳細は公開されて然るべきである。 それができなくて何が改革か。今回の事の発端は有道会の不正会計が温床にあったことはご自覚いただきたい。 また、ここで「恩金の収入も予定」とあるが、それが意味する見込み予算で立てられる事業計画とはいかなるものか。 一部会員の情報によると、その見込み予算が各選挙区選出議員のノルマと化し、無理な予算回収の手法が恩金不信感に繋がっていると聞く。 まず初めに「見込み予算ありき」の体質を何とかできないものか。 また、どうしても従来通りの予算編成に拘らざるを得ない事情があるならば、その事業計画にかかる見込み予算の詳細を公開すべきだ。 よって、我々は次の2点について誠意ある回答を求める。 (1)使途の詳細も含めた決算報告書をホームページ上に公開すべき (2)見込み予算による事業計画案の詳細の公開 A公開質問状 其の二 同じく、7月17日の回答の中に >しかしながら献金状況によっては活動が偏ることもあり、両会派の話し合いから、現況のように「恩衣被着申請」の保証人を議員が勤め、「恩金」という献金をお願いすることとなった経緯であります。 これは前の「公開質問状 其の一」の質問にも関わってくるが、ここで言う有道会の「活動」とはいかなるものか。 一部会員の情報によると、各地で会派が大会を催すとなると、その打ち合わせと称した会議、また本番当日でも各県会派の幹部連中の手弁当なりを会費から拠出していると聞くが、それをもって「活動」と称する予算が計上されるものなのか。 私たちも、事前の会議は必要だと思うし、それに伴うある程度の予算の計上も致し方ないものと考えている。 しかし、それには一般常識の範囲内に基づく限度というものがあろう。 ましてや、会派幹部の弁当代と称する遊興費(いわゆる飲食費)に我々の会費が消えていく現実は納得いかない。 よって、ここでは次の点について誠意ある回答を求める。 (1)ここで言う「活動」の詳細とはいかなるものか。 また、接待費・渉外費なる科目があればその詳細を公開していただきたい。 B公開質問状 其の三 同じく、7月17日の回答の中に >申請に対して献金が必要かということへの疑問もさることながら、その歳入歳出が公開されず、申請者をはじめ宗門人に不信感を招いていることは、ご承知の通りであります。 そこまで冷静に問題の核心について自己分析できている事自体は評価に値する。 問題はそれを改革に向けて実行できるか否かにかかってくる。 それで、 >先の臨時総会(6月16日)にて平成19年度の会計決算をご報告いたしております。20年度予算ではさらに節約を重ねましたが、収入については「現況では恩金によって賄わざるを得ない由」をご説明いたしております。 とあるが、それを目にしていない一般会員の数があまりにも多すぎる。 また、宗政報告を義務とすべき各議員による宗政報告もまったくもって機能していない現実がある。 そこでここでは次の2点において誠意ある回答を求める。 (1)ここで言う「平成19年度の会計決算」をホームページ上に公開 (2)ここで言う「現況では恩金によって賄わざるを得ない由」をホームページ上に公開 C公開質問状 其の四 同じく、7月17日の回答の中で >これは現況を追認し改善に向けた努力を放棄するものではありません。 とあるが、ではその「改善に向けた努力」というのは具体的にいかなるものか。 私たちは以前より公開の場で「恩金制度の廃止」、「会の運営は会員の会費により実施」という提案に賛同の意を示しているが、逆にそれが受け入れられない理由とは何なのか。 有道会における政治活動とは、そんなに高額な予算を要するものなのか? また、高額な予算を要するということであれば、その活動とはいかなるものなのか? それらは、我々一般会員に諮られて然るべきもの。 要は、全ての活動に対する不信感が蔓延している現状を重く見て、現執行部が「事業内容と経理の公開」という手法をもって不信感の払拭に全力を注ぐことが会の将来に繋がることなのではないか。 総括として、有道会の誠意ある回答を求める。 最後に、有道会が真の改革集団であると自らを標榜するのであれば、 >会の運営費、会費・寄付金のあり方等を検討課題としており、7月30日には全国からの幹事及び議員によって政策ごとの協議をいたす予定であります。 に関する議論の詳細は、全て包み隠さずホームページ上で公開をいただきたい。 前にも触れたが、各宗議による宗政報告は地方によっては全く機能していない。 自らに都合の悪い議論については、まだまだ隠蔽の体質が蔓延っている。 公開できない成果については、改革に向けた議論に値しない事を強く自覚してほしい。 また、有道会系議員、執行部諸氏には >この恩金制度は両派の話し合いで作られたものであり、改廃を含めた話し合いは両会派でする必要があります。 という馴れ合いの体質が、これまでの世に曝け出すにもおぞましい腐敗を生み出している現実を自覚してもらいたい。 改革派有道会は、対極会派のために存在するのではなく、一般会員や一般寺院の方に目を向けて活動してもらたいものだ。 それができなければ、有道会の存在意義は真に喪失する。 我々僧侶のみならず、このホームページを注目している一般檀信徒をも裏切る結果となるだろう。 我々は会の運営の公正を維持するため、このホームページの存在を会員のみならず一般檀信徒や市民オンブズマンの団体にも積極的に広報している。 誰にも後ろ指をさされない公正なる会の運営を、僧侶が構成員である宗教教団としての良心に基づいて断行していただきたい。 激励の意味を込めて、以上の@〜Cを公開質問させていただく。誠意ある回答を期待する。
Re: 有道会に対する公開質問状 - 有道会広報 2008/07/28(Mon) 18:30 No.186 有道会の活動に向けての真摯な提言として受け止めさせていただきます。
○19年度決算について 今回お送りいたしました会報での決算額は 曹洞宗宗務庁の19年度決算額であり、有道会のものではありません。
○有道会会計予算決算のホームページでの公開について ご指摘のように有道会の会計の公開が不十分であったことが不正会計の温床となった可能性はあります。会計の公開は必要と考えますが、現在のところ、不特定多数を対象としたホームページでの掲載は予定いたしていません。
○有道会の予算決算 有道会の19年度決算、20年度予算は 6月16日の臨時総会で、各地の有道会・祖門会代表に資料を配布し内容を説明して承認をいただいています。この資料が各地(各支部)で会員を対象に資料として配布されることは拒むものではなく、内容の説明もお願いいたしています。よって、ご希望であれば各地(各支部)にお問い合わせて下さい。運営上の必要経費、支出内容、恩金の比率などは資料でご理解いただけるものと思います。
このホームページは基本的に有道会会員・宗門関係者を対象と考え、また建設的なご意見をお寄せ下さいますようお願いいたしています。 投稿・ご質問には、原則的に宗侶で県名・寺院名・氏名などをご記載いただいた内容には可能な範囲で対応し、匿名の場合も応じていますが、貴殿の場合は団体か、個人かなど内容が不明であります。よって上記の回答をいたすものです。
なお、冒頭申上げましたが、貴殿の投稿は有道会の運営に有効なご提言の一つと判断いたしています。執行部会、各会議には資料として届けます。今後とも健全な運営にご協力願います。 あわせて、ご質問や提案はメールでも受け付け、メールでの回答及び資料提示もいたしています。事務所でも開示可能な資料は提示いたしていますのでお申し出いただければ幸いです。 文責 有道会広報
Re: 有道会に対する公開質問状 - 曹洞宗オンブズマン 2008/07/30(Wed) 14:43 No.190 >有道会の活動に向けての真摯な提言として受け止めさせていただきます。
我々のここでの発言が、有道会の活動に向けての真摯な提言そのものであることは、このホームページを訪れる一般会員の方が一番よく知っているはずだ。
>○有道会会計予算決算のホームページでの公開について ご指摘のように有道会の会計の公開が不十分であったことが不正会計の温床となった可能性はあります。会計の公開は必要と考えますが、現在のところ、不特定多数を対象としたホームページでの掲載は予定いたしていません。
有道会の会計の公開が不十分であったことが不正会計の温床となった可能性は認めておきながら、不特定多数を対象としたホームページでの掲載は予定していないとは、なんとも及び腰の判断ではないか。 こういう時だからこそ会計を公開すべきであると考える。 やましい使途がなかったら公開に踏み切れるはずだ。 敢えて一有道会会員として提言する。 この及び腰の姿勢こそが、また中央執行部に対する不信感の温床となっていることを。今は平時ではなく有時である。 一般常識並みの危機管理意識を持っていただきたい。
>○有道会の予算決算 有道会の19年度決算、20年度予算は 6月16日の臨時総会で、各地の有道会・祖門会代表に資料を配布し内容を説明して承認をいただいています。この資料が各地(各支部)で会員を対象に資料として配布されることは拒むものではなく、内容の説明もお願いいたしています。よって、ご希望であれば各地(各支部)にお問い合わせて下さい。運営上の必要経費、支出内容、恩金の比率などは資料でご理解いただけるものと思います。
今までのやり方を踏襲していたのでは、この憂うべき現状を打破できないということだ。 声なき声に耳を傾け、今こそ事業内容と会計の使途を公開すべきだ。 誤解しないでいただきたい。有道会の予算とは我々会員から計上された公金であることを。 信頼関係を失った今だからこそ、その信頼を回復するためにも会計をホームページ上で公開すべきだ。 我々は何も執行部を兵糧攻めにしようとしている訳では決してない。必要な経費であれば、どしどし予算で計上すべきだ。ただ、現執行部がお認めのように、不正会計の温床と化した不明朗会計に関して今こそ歴史が評価する大英断を下すべきと進言しているだけである。 これを有道会の活動に向けての真摯な提言と受け止めずして何と受け止めるのか。 時流を誤ると歴史に汚点を残すことになるぞ。 いまは、任意の会費で運営されている全曹青でさえ会計公開に関しては細心の注意を払っているという。 愚弟子によれば、その使途まで各細目にわたって綿密な監査が実施されていると聞く。 青年僧ができてなぜに大人の集団である有道会ができないものか。彼らに対して示しがつくのか。 彼らがいち早く改革に取り組んだように、我々もそれにならって後ろ指をさされない活動をすべきだ。まさに青年僧から学ぶべきなのである。 多少きつい表現に及ぶ指摘もあるかもしれないが、これも会の将来を思ってのことである。今はそのぐらいの緊急性が求められる有時ということを認識してもらいたい。 その受け止め方のずれが、会の将来にとって取り返しのつかない事態を招くものと危惧するのである。 内外両面から会の改革を断行していこうではないか!
|